ソニー α7RⅣ レビュー (SONY ILCE-7RM4)

カメラ

発売日に入手してちょうど二年経ちましたので、これまでの使用レビューを簡単にまとめてみました。

管理人
管理人

うーん…カメラを撮るのにもウデの差が如実に…w 他のレビューサイトではカメラボディでさえなんと芸術的に撮るのでしょう…

スペック

  • 撮像素子:フルサイズ Exmor R CMOSセンサー(ローパスフィルターレス)
  • 画素数:約6100万画素(有効画素数)/約6250万画素(総画素数)
  • フォーカス:ファストハイブリッドAF 567点(位相差検出方式)/425点(コントラスト検出方式)EV-3-20
  • ISO感度:ISO100-32000(常用)/ISO50-102400(拡張)
  • 動画:4K 30p/FHD 120p 最大100Mbps
  • ファインダー:0.5型 OLED 576万ドット 約0.78倍
  • 液晶モニター:3.0型 チルト式 TFT タッチパネル 144万ドット
  • シャッター:メカ/電子先幕/サイレント シャッター速度 1/8000-30秒 バルブ
  • 手ブレ補正:センサーシフト方式5軸補正 5.5段
  • 連続撮影:最高約10コマ/秒(メカ)/最高約7コマ/秒(サイレント) 約68枚(JPEG/RAW/RAW+JPEG)
  • 記録媒体:SDXCメモリーカード(UHS-I /II対応)
  • 使用電池:リチャージャブルバッテリーパック NP-FZ100 本体内充電/USB給電可
  • 撮影可能枚数:ファインダー使用時 約530枚/液晶モニター使用時 約670枚
  • 質量:665g(バッテリーとメモリカードを含む)
  • 外形寸法:約128.9(幅) x 96.4(高さ) x 77.5(奥行き)mm

 

他にも以下の目玉機能を搭載しています。

  • 16枚の「ピクセルシフトマルチ撮影」により、RGB全色情報を取得し且つ4倍の約2億4080万画素を生成。高解像且つより正確な色再現による忠実な質感描写を実現。
  • AIを活用した新機能「リアルタイムトラッキング」を搭載。シャッターボタンを半押しするだけで、カメラまかせの自動追尾が可能。
  • 人物・動物に対応し、AIを用いてリアルタイムに瞳情報を検出し続ける、「リアルタイム瞳AF」を搭載。

 

レビュー

画質

なんといってもフルサイズ機の中でも最大の6100万画素がこのカメラの最大のウリでしょう。APS-Cクロップでも約2620万画素もありますので、X-T3(X-T4)相当ということになります。

とはいえ歴代α7Rシリーズを渡り歩いていた(マークⅡ以外)せいか、徐々に高画素化に慣らされてきているので、そこまでの感動的な違いは感じません。(でも歴代Rシリーズでは一番の上げ幅なんですけどね)

相変わらず撮って出しJPEGはソニーらしく地味というか忠実というか…。その点やや派手目だったα7RⅢのほうが僕の好みでした。(あくまで個人的に)

 

アイカップを大型の物に変更、ベースプレートを装着。

操作性

ボディはα7RⅢよりグリップ部分が大きくなり、深く握れるようになりました。グリップ部の高さは変わらないので、相変わらず手の小さい人でなければ小指が余り気味になってしまいます。僕は三脚利用のしやすさも込みで社外のベースプレートを装着しています。α7RⅢのときはRRS製を選びましたが、RRS製のα7RⅣ用はグリップ下部(小指部)が不格好だったので、GABALE製がほぼRRS製に近い作りで且つRRS製のα7RⅢ用に近い握りだったのでこちらを選びました。

ちなみにグリップを握った時の中指のクリアランスは以下のような感じです。↓(SEL50F12GM装着時)

正直、指の太い人は当たりっぱなしになるのでは?僕も握りなおすたびに指がレンズの角に当たるのでとても不快です。

より大口径なRFマウント機やZマウント機でさえ、余裕をもってマウントとグリップの間隔をとれているのに、コンパクトさ優先の弊害なのでしょうか?

その他α7RⅢからの変更点は、露出補正ダイヤルにロックがつきました。賛否ありますが僕はうれしいです。ほかにもAF-ONボタンが大きくなり手前に出っ張って非常に押しやすくなりました。ジョイステック(マルチセレクター)のボタン表面の形状も変わり、指先へのフィット感も自然な感じになりました。

α7RⅢの369万ドットですでに十分なほどの精細さを誇っていたファインダーも、576万ドットへとさらに向上。α7RⅢの時に同スペックながらより良い接眼光学系と評されたZ7系のファインダーと比べても、個人的には文句のつけようがありません。

AF性能

AF性能についてはα7RⅢからそれ程向上していません。目玉機能のひとつ、リアルタイムトラッキングですが、α9シリーズやα1のそれを期待していると裏切られます。食いつきも粘りも(瞳の認識も)歴然の差があります。元々の操作レスポンスの悪さ(レフ機に対して)に加えて、リアルタイムトラッキング作動時の処理の重さなのか、撮影テンポが非常に悪く感じます。AF精度についても連続撮影の一枚目はともかく二枚目以降の食いつきが甘いので、連写による動体撮影の歩留まりはイマイチです。確かにそれまでのロックオンAFと比べれば幾分マシですが、リアルタイムトラッキング自体、この機種に限ってはAF性能向上というよりは使い勝手向上の機能と思っていたほうがよさそうです。静物撮影でもAF-C一本で行けるのは確かに便利だと思います。

動画性能

発表前は4K/60pは確実、8Kもか?と期待されていた中、まさかの4K/30p止まりにはズッコケました。たしかにその頃が潮目というか、その後登場したライバル機たちは4K/60pが当たり前のようになりました。

Super 35mm(APS-C)で撮ればオーバーサンプリングによりフルサイズで撮るより高精細になります。GH5と比べても明確にシャープです。高感度はフルサイズで撮ったほうがやや低ノイズのようです。

どちらにせよ動画を本気でやるよりは、究極のスチル機(やや静物向け)として割り切るのが正解でしょうか。

とはいえ、α7SⅢやFX3で本気撮影するほどじゃない僕にとっては、ホント積むだけでいいから4K/60p欲しかったのも本音です。

 

作例

SONY α7RⅣ / SEL135F18GM

 

 

SONY α7RⅣ / SEL50F14Z

 

SONY α7RⅣ / ZEISS Loxia 2/35

 

SONY α7RⅣ / SEL35F14GM

 

SONY α7RⅣ / SEL35F14GM

 

SONY α7RⅣ / SEL35F14GM

まとめ

登場から二年経った今でも変わらずフルサイズ機トップの画質を誇るα7RⅣ。(同センサーのシグマ fp Lも登場しました。)

α7″R”シリーズという高画素特化型に属しておりながら、数字上は一昔前のプロ機並みの連写性能を誇る本機ですが、AFの食いつきなど、やはり本職(α9シリーズ)とは大きな壁があると感じます。

本当の意味でスピードと高画質が両立した、本来α9Rというべき機種、α1が登場した今、本機の画質的なアドバンテージは少なくなる一方、その他AF性能などは圧倒的に大差をつけられています。立ち位置や価格面でも2クラス上のカメラではあると思いますが…

最近では1億画素をひっさげα7RⅤが登場するのでは?との噂が流れています。α7Rシリーズのこれまでのモデルサイクルを考えればそろそろ後継機の発表があってもおかしくはないのですが、長引く半導体不足の中、どのメーカーも既存機種の生産にさえ大きな影響を及ぼしていることもあり、とりあえずなのか、α7RⅣAという液晶を236万ドットに変更しただけの、どマイナーチェンジモデルを発表しました。(同時にα7RⅢAも登場)α7RⅤについてしばらくは出せそうにないのかなと推察してしまいますが、まずはさっさとα7Ⅳを出せという声のほうが大きそうですねw

管理人
管理人

最後までご覧いただきありがとうございました。

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