本当に秒で乗れた!?
結論から言うと…申し訳ございません!もう一人子供ができたら改めて絶対に新品で購入させていただきます!!親戚、知人、周りの同じくらいの子どもを持つ方全員に大いに推奨したいと思います!!…というくらいの嬉しい驚きです。
玄関出てすぐの下り坂でいきなり漕いで乗れたのでビックリしました。
ウチの娘(5歳)は3歳の頃からストライダーに乗り、すぐにバランスをとって乗れるようになったのですが、その後とある交通公園の貸し出し用の中で、一番小さい補助輪付き14インチの自転車で練習したのですが、明らかに大きさ重さを持て余し、そのせいでペダル漕ぎもままならないようでした。やっと漕げるようになって補助輪を外すと、今度はその大きさ重さがより負担となって、本人のやる気が一切なくなってしまいました。僕らの世代ならここから親のスパルタで手足擦り剥きながら追い込んでいったり…ってパターンも多いんでしょうけど。
その後ある日交通公園に行くと、娘と同じくらいの子がへんしんバイクに乗っていたので近くで見ていたところ、ストライダーと同じように足蹴ってバランスを取った後、流れるようにペダル漕ぎに移っていく様をみて、「これだ!」と感じたのです。
そこでへんしんバイクに興味が湧きレビューを漁っていくと絶賛の嵐!逆にちょっと確信は持てなかったところ、譲ってくださる方が現れ、騙されたと思って試してみたのです。(メーカーさんスミマセン…)
とりあえずペダルシステムをつけたままで跨らせたところ、ハンドルやサドルの位置もストライダーと同じくらいにセットされ違和感はなさそうでした。
そのまま家の前の軽い下り坂に向かわせると、ストライダーと同じようにバランスとって下れていたので、「そのまま漕いでごらん」と伝えると、なんとまさに秒で乗れてしまったのです!
今のはマグレか?と、平坦なところでもう一度チャレンジすると、やはり地面を蹴ってバランスをとるところまではストライダーと全く同じで、軽快な車体とペダルのおかげでそのまま流れるようにペダル漕ぎに移れたのです。
なぜ簡単に乗れるようになるのか?
「補助輪なしで乗れる」が、へんしんバイクのコンセプトでもあります。その理由とは↓
- 【小さい】→ストライダーなどのキックバイク同様に、3歳前後に合わせたサイズのフレーム設計。
- 【軽い】→キックバイクほどではないが、子供用自転車と比べて圧倒的に軽量。
- 【兼用】→乗りなれた車体がそのままペダル付き自転車化。
僕ら世代が子供の頃は、まず1~2歳くらいで三輪車に乗りペダルの漕ぎ方を覚え、その後補助輪付き自転車に乗り、自転車の重さに慣れた頃に補助輪を外して練習、小学校に上がる前に補助輪なしで乗れるようになるのが平均的なパターンだったかなと思います。
ですが最近はまず三輪車自体めっきり見かけなくなってしまいました。ストライダーをはじめとするキックバイクに取って代わられたような気がします。(保育園、幼稚園等では外遊びでどちらとも使っている所が多いようです。)
自転車に乗れるようになるまでのステップのスタートとして、キックバイクが最近の主流になっていますが、その後はいったん補助輪付きの自転車に進むパターンと、へんしんバイクのようなペダルが取り外し可能なバランスバイクを選択するパターンに分かれるかと思います。
我が家の場合、上の子は三輪車やキックバイクを経ず、4歳で補助輪付き自転車から始めましたが、補助輪が取れたのは小学校一年生、6歳でやっとです。ここで感じたことは、自転車デビューに多い一般的な補助輪付き14インチの自転車の場合、いずれ補助輪を外して初めてバランスをとるのには重すぎるということです。
一方キックバイクの場合、主流の12インチや、少し大きめの14インチでも、圧倒的に軽量コンパクトです。三輪車に乗り始めるような2歳くらいの子どもで足で助走をつけたり軽い下り坂を両足放して簡単にバランスをとれるのです。そしてペダルが取り外し可能なキックバイクの場合、ペダルなしでバランスがとれるようになった後、ペダルをつけてあげるだけであっというまに乗れるようになります。
今まで主流だった補助輪付き自転車によるステップアップの場合、先に漕ぎ方を覚える→バランス感覚を身に着ける、だったのが、キックバイク世代になって全くの逆になっているわけです。どちらのほうが早く身につくかは実際に比べると一目瞭然でした。体格に似合わない補助輪付き自転車でいくら練習しても無駄だったのです。もちろん運動神経が抜群に良い子でしたらどんなパターンでもすぐに乗りこなしてしまうのでしょうけど、ウチの二人の子の間で比べた場合、歴然の差が結果に表れました。
へんしんバイクが向いていない子も?
しかし子どもによってはへんしんバイクのみで完結できるとは限りません。
とある日、交通公園でへんしんバイクに補助輪を付けているのを見かけました。ネット記事を調べてみると、どうやら同じように、バランスはとれるのにその状態からではペダルが上手く漕げず、汎用品の補助輪を後付けしているパターンが見受けられました。へんしんバイクのコンセプトからすると本末転倒?な気もするのですが…確かに全く漕ぎ方がわからない状態から、初めてがバランスをとりながら漕ぐというのは難しいかもしれません。ウチの子の場合、保育園の三輪車で漕ぎ方は十分覚えていたし、一日だけとはいえ交通公園で補助輪付き自転車にも乗っているので考えもしませんでしたし、へんしんバイクのペダル付きデビューとしては遅いほうだと思うので、漕ぐ筋力的にも有利だったのかもしれません。
自転車に乗れるようになるための最短効率を考えてへんしんバイクを選んだとしても、向き不向きによっては補助輪という遠回りを強いられることも考慮しないといけないかもしれません。
とはいえ、今も昔も多くの子どもたちにとっての、自転車を乗れるようになるための最大の難関は、「ペダルの漕ぎ方」よりも「補助輪を取ってバランスをとる」ことの方だと思いますので、そういう意味ではへんしんバイクは謳い文句通りの役目を果たしてくれることは間違いないでしょう。
へんしんバイクと他の競合製品との比較
上記で紹介したものは、旧型モデルの「へんしんバイク」です。小型軽量の「へんしんバイクS」もありましたが、現行モデルは軽量化された「へんしんバイク2」と14インチの「へんしんバイクX14」のラインナップとなっているようです。
それではここで同じようにペダル取り外し可能なバランスバイクとの比較を見てみましょう。
へんしんバイク
旧モデル「へんしんバイク」、「へんしんバイクS」は販売終了し、
公式サイトで「へんしんバイク2」、「へんしんバイクX14」の2モデルのみ販売しています。
各パーツも公式サイトから良心的価格で購入できますので、下の子へのお下がりにもバッチリです。
へんしんバイク (販売終了)
対象年齢:3歳~6歳
シート高:37.5cm~46.5cm
重量(ペダルなし):5.3kg
(ペダルあり):7.5kg
タイヤ:12インチ
体重制限:30kg
色:赤・青・黄・ピンク・緑
価格16,280円(税込)※(販売終了)
へんしんバイクS (販売終了)
対象年齢:2歳~5歳
シート高:32cm~45cm
重量(ペダルなし):5.0kg
(ペダルあり):6.8kg
タイヤ:10インチ
体重制限:30kg
色:赤・青・ピンク
価格16,280円(税込)※(販売終了)
へんしんバイク2
対象年齢:2歳~3歳
身長目安:84cm~100cm
シート高:31cm~42cm
重量(ペダルなし):4.5kg
(ペダルあり):6.6kg
タイヤ:12インチ
体重制限:30kg
色:赤・青・黄・ピンク・紫・エメラルドグリーン・パステルブルー
価格22,000円(税込)
現在購入するならこれがオススメ。旧型の「へんしんバイク」はもちろん、「へんしんバイクS」よりも軽量になっています。
へんしんバイクX14
対象年齢:4歳~7歳
身長目安:97cm~106cm
シート高41cm~50cm
重量(ペダルなし):6.3kg
(ペダルあり):8.0kg
タイヤ:14インチ
体重制限:35kg
色:赤・青・紫・黒
価格:22,000円(税込)
デビューが遅くなりそうな場合はこちらを。下手に重たい補助輪付き自転車から始めるより、大きめのキックバイクでバランス感覚を養うのがオススメ。
D-Bike (ディーバイク)
ペダルシステムが一体で外れるへんしんバイクシリーズとは異なり、クランクのみ脱着するタイプになっています。脱着の簡単さがメリットですが、キックバイク状態のときの重さがデメリットになります。
14/16/18インチがラインナップされており、体格に合わせて細かく選べます。
前後に泥除けが付いており、オプションで前カゴも付けられます。
「へんしんバイク」、「へんしんバイク2」の直接の競合となる「D-bike Master 12」は販売終了しているようです。
D-Bike Master+ 14
対象年齢:3歳~
身長目安:90cm~103cm
シート高39.5cm~49cm
重量(ペダルあり):9.2kg
タイヤ:14インチ
色:赤・青・黄
価格:23,980円(税込)
「へんしんバイクX14」に競合するモデルです。
D-Bike Master+ 16
対象年齢:3歳半~
身長目安:95cm~111cm
シート高45cm~55cm
ハンドル高:65cm~67cm
重量(ペダルあり):10.0kg
タイヤ:16インチ
色:赤・青・黄・ピンク
価格:25,080円(税込)
D-Bike Master+ 18
対象年齢:4歳半~
身長目安:103cm~116cm
シート高:49cm~59cm
ハンドル高:69.5cm~72.5cm
重量(ペダルあり):10.7kg
タイヤ:18インチ
色:赤・青・黒・緑
価格:26,180円(税込)
ストライダー
キックバイクの代名詞、ストライダーからもへんしんバイク型のモデルが登場しています。
ペダルシステムの脱着はへんしんバイクシリーズと同じタイプですが、やり方は圧倒的に簡単です。そして「へんしんバイク2」並みに軽量です。ただペダルシステム部分の取り付け強度に不安を感じますが、対象の子供の体重と脚力なら問題ないのでしょう。
STRIDER 14x
対象年齢:3歳半~7歳
シート高:38cm~55cm
ハンドル高:65cm~73cm
重量(ペダルなし):5.5kg
(ペダルあり):6.5kg
タイヤ:14インチ
色:青・黄緑・ピンク・オレンジ
価格:26,950円(税込)
まとめ
結論としては、へんしんバイクについては冒頭で述べた通りウチの子の場合は本当に秒で乗れてしまったワケですが、とはいえ長くストライダーに慣れ親しんでいたというのが大きかったとは思います。
何もかもが初めての一台というのであれば、その時の年齢・体格によって最適な選択肢が変わってくると思います。とにかく短期間で確実に乗れるようになりたいのであれば、長く乗ることを重点に置くのは諦めて、その時の体格に見合ったモデルを選ぶべきかと思います。つまりへんしんバイク系の役割についてはあくまで補助輪なし自転車に乗れるようになるための練習用と割り切って、乗れるようになってから、改めてやや大きめの自転車を選んであげて長く乗るのが正解かなと思います。(もちろん成長に合わせて頻繁に買い替えできるに越したことはありませんが)
もちろん何が何でも一台で済ます必要もないと思います。乗り物に興味を持つのが早かった場合、スタンダードなストライダーのように純粋なキックバイクから始めるという子は相変わらず多いと思いますし、レース等の関連コミュニティも盛んなので親子で楽しめるのもストライダーの強みですしね。
とにかく現時点で(そもそも補助輪を経由せずに)自転車に乗れるようになるための最も効率的な方法、最適解が今回紹介したへんしんバイクをはじめとするペダル取り外しタイプのキックバイクであるのは間違いないかと思います。その中でも12インチのへんしんバイク(現行モデルはへんしんバイク2)は自信をもってオススメします!
注意点
キックバイク全般、及びへんしんバイク系全般の、ペダルなしモードによる公道走行は不可です。必ず保護者同伴のもと、禁止されていない公園や広場等で使用してください。
乗車中は必ずサイズの合ったヘルメットを着用してください。練習中のけが防止のため、ひじ・ひざ用のプロテクターの着用を推奨します。